こんにちは!
2024年5月にウェブ解析士試験に合格し、無事に公式の認定証をもらうことが出来ました。
この記事では試験を受けるにあたって、実際に行った勉強法を中心に、当時の私のレベルや勉強時間などを具体的にご紹介していきます。
これから試験を目指す方々の参考に、ぜひ10分だけでも読んでいただければ幸いです。
はじめに
1. ウェブ解析士とは?
ウェブ解析士は、ウェブサイトや広告のデータを分析して、どうすればもっと効果的に改善できるかを見つける専門資格です。解析データを使って、マーケティングを行う上での課題を解決していくことが主な目標となります。
仕事でも役にたつ広告業界の知識が身に付くのと、比較的勉強に取りかかりやすいので人気がある資格だと思います。
2. なぜ筆者はウェブ解析士の資格を取ろうと思ったのか?
ここ最近、ウェブ広告に関係した会社に転職し、広告に関する知識が必要になったことが大きい理由です。
私自身デザイナーですが、広告とデザインは密接に繋がっているので、元々気になる資格でした。
今回はありがたいことに会社には受験費用を負担してくれる制度があったため、この機会に受験することにしました。
3. この資格を取るメリット
なんと言っても分析手法や広告に関する知識全般が身につくので、ここで学んだことをベースにさまざまな領域に踏み込んでいける汎用性の高さがメリットだと思います。
特に以下の2つの領域に踏み込みたい方にはおすすめです。
- 広告運用全般の知識が得られる
ウェブ解析士の資格を取得することで、広告運用の基本的な知識を学べます。
Googleアナリティクス(GA4)をベースに広告効果計測についてさまざまな指標の意味や分析手法などが学べます。業界への転職やスキルアップを目指している人にとっては大きな武器になります。 - 経営視点での広告理解が深まる
広告データの分析を通じて、広告が企業経営にどう影響するのかを理解できるようになります。
財務面からも広告施策を評価できるので、経営的な視点を持てるようになります。
4. どんな人が受けるべきか?
上記のようなメリットから、以下のような方が受験すると良いのではと思います。
- マーケティング担当者
広告データをもとに施策の改善や運用の最適化を目指している方に。 - 広告業界に興味がある方
広告運用の基礎を学び、業界でのキャリアを築きたい方におすすめ。 - 経営者やビジネスオーナー
自社の広告がインターネット上のビジネスにどう影響しているのかを深く理解したい方。
より専門的な知識を身に付けたい方は、さらに上にある「上級ウェブ解析士認定講座」もありますので、ご自身のレベルに合わせてご検討すると良いのではと思います。
勉強計画を立てる
1. 事前情報を集める
- 試験の受験者数と合格率は?
2023年度の合格者数は4,210名、合格率は92%(※)でした。
合格率は約9割と、ちゃんと準備すれば合格できそうです。
試験はいつでも申し込み、受験が出来ます。
しかし2週間ごとで開催日程が区切られているため、申し込む際は指定の期間内で受験しなければならないことに注意しましょう。
例えば今日が9月15日だとしたら、次回の開催期間9/30〜10/14の間に受験しなければいけません。
※引用元:https://web-analytics.eitapapa-fire.com/pass-rate-2023/ - 勉強時間の目安は?
公式サイトを見たところ、このようなことが書いてありました。平均勉強時間は約25時間と書かれていますね。
平日仕事をしながら勉強をするとなると1日30分〜1時間確保するとして、1ヶ月程度は勉強期間に充てた方が良さそうだと思いました。
私はデザイナーだったので、広告運用に関する指標などの見方分からず、未経験者側だったので、少し多めに見積もって30時間以上は確保できるように進めることにしました。 - 出題範囲は?
基本的に公式テキストの内容を元に出題されます。
ただ毎回出題傾向は似ているため、公式問題集だけで勉強をするのでも十分対策は可能だと思います。
2. 勉強時間を決める
私の場合は広告運用に関しては未経験なので、勉強時間の目安として30時間を設定しました。
1日30分〜1時間の学習を目標にしつつ、進捗に応じて柔軟に調整することで、無理なく取り組むことができました。
具体的な勉強方法
1. 公式問題集をひたすら解いて、わからない単語はNotionにメモしていく
基本的には、公式問題集をとにかく解き進めていました。
例えば、こんな感じの問題がありました。
広告運用に関する指標を元に、計算問題が出されたり、事前に協会から共有されるグーグルアナリティクス(GA4)のデータを見て答える問題など、実践的な出題形式が多かったです。
特に解説が大事です。
専門用語や分析手法を中心に、その意味を問われる問題が多いので、例えば「SWOT分析」や「5フォース分析」など、どういう時に使うのかを含めてきちんと理解しておくのが有効でした。
間違えた問題はひたすらnotionに不明な部分や単語をメモしていきました。
最初は自分の知識を頼りに解き、わからない単語があればすぐに調べてNotionメモという流れです。
notionではトグルリスト機能を使って単語を整理すると、メモが増えても見やすくて便利でした。
2. 資格アプリの活用
私は「Webマーケティング資格問題集」というアプリも使っていました。
実際の問題を無料で解けるだけでなく、間違えた問題にはしっかり解説がついているので、理解が深まります。
スキマ時間にも取り入れやすいので、かなり便利でした。
電車の通勤時間で軽く解くぐらいでも良さそうです。
3. 2022年版の問題集と2024年版の違い
実は勉強の最初はちょうど手元に持っていた2022年版の公式問題集を使っていたのですが、2024年版に切り替えるとGA4関連の新しい問題が追加されていることに気づきました。
ウェブ解析の業界は変化が速いので、最新の問題集を使った方が得策です。
4. 問題形式に応じて勉強を進めた
お仕事をしながらだとなかなか時間が取れない方もいると思います。
試験問題は大きく文章問題、計算問題の2つに分かれているので、時間が取れない日は文章問題、じっくり取り組める時は計算問題を電卓使って解くというように分けて進めると効率的でした。
5. どこまで勉強を詰めたか?
1ヶ月半の勉強期間を経て、最終的に過去問やアプリで9割安定して取れるレベルまで持っていきました。
ある程度パターン化されているので、「8.5〜9割は安定して取れる状態」を目指しておけば安心して試験に臨めると思います。
試験当日
1. オンライン受験だった
試験はオンラインで受けられるので、自宅から好きな時間に受験可能です。
期間内であれば、仕事や体調に合わせて自分のペースで受けられるのが嬉しいポイントですね。
特別な持ち物は必要ありませんでした。
なんならテキストや問題集は持ち込めます。ここではNotionでまとめておいた単語集がめちゃめちゃ活きました。
2. 時間配分は2週回れるぐらい余裕を持ちたい
試験時間には比較的余裕がありますが、最初にざっと全体を解いて、見直しの時間を確保をした方が良いです。
幸い見直し用に各問にフラグをつけることができるので、特に計算問題のようなケアレスミスが起きやすいものはあまり時間をかけすぎず次の問題にいきましょう。最後の見直し時間を割くことに意識を持っていくと失敗がないかと思います。
3. 受けてみた所感
これまでの問題集をしっかり9割安定して解けるようにしておけば、試験自体は特に問題なかったように思います。
GA4を操作して数字を答える問題や計算問題など、2024年の問題集の出題パターン通りでしたので、不安な問題にはしっかりフラグ機能を活用しながら進めることで自信が持てました。
試験結果
試験終了後にすぐ合否が出てきます。
結果、無事に合格することができました!そのまま合格証がPDF形式でメールに届きました。
私は2024年度の第8回目の試験開催期間(5月1日〜5月15日)での受験でしたが、GWの連休後でしたのである程度まとまった時間を取ることが出来ました。もし勉強時間の確保が難しい場合は連休を利用して勉強計画を立てるのも有効だと思います。(せっかくのお休みですが、頑張ったご褒美に美味しいものを食べるとかしてメンタルを保ちましょう)
まとめ
ここまで、私の勉強法から試験当日の流れ、そして結果までをご紹介しました。
公式問題集やアプリを活用して、とにかく過去問を解き、不明点を潰すための方法としてNotionを活用したのが試験当日でも活きました。
きちんと試験に合格し、認定証が手に入るのは嬉しいものです。
この記事が、これから試験を受ける皆さんの参考になれば幸いです。